
前から気になっていたのですが、、、
ウィーン原典版と家にある解釈版では所々記譜が違うんですよね。
例えば、K279 1楽章の楽譜。
左はPeters版、右がウィーン原典版です。
この楽譜を見比べると、棒(もしくは符尾)、旗(もしくは符鉤)・連桁の
つき方(上、下)が違いますよね。
ウィーン原典版は上と下両方についている部分があります。
こちらはK310 1楽章4~9小節部分。
Peters版

ウィーン原典版
ウィーン原典版に記載されている「演奏への助言」に
”記譜の特徴とその演奏”として次の様な記述があります。
~複合した符尾付けは、モーツァルトの多くのピアノ書法のポリフォニックな基礎を
つねに示している。モーツァルトはフレーズ構造やアクセントを明確にするために、
連桁(れんこう)を使って個々の音を一連の同様の音符から分けている。~
・・・つまり、バッハの音楽のようにポリフォニック(多声音楽)と捉えて
各声部のつながりを考え、縦の響きと横の流れを立体的に聞こえるように演奏する、
ということか?・・・上手い表現が見つからへん・・(;´Д`A ```
音を読むだけでなく、楽譜を色んな方向から観察して深く読むことが大切なのかな?
因みに・・ウィーン原典版に掲載されているK310 1楽章の自筆譜
自筆譜を見ると、左手の楽譜もテノールとバスの2声部で書かれていますね。
楽譜って面白いですね~~。
見方を変えると(?)いろんなことが分かりますね。
ウィーン原典版と家にある解釈版では所々記譜が違うんですよね。
例えば、K279 1楽章の楽譜。


左はPeters版、右がウィーン原典版です。
この楽譜を見比べると、棒(もしくは符尾)、旗(もしくは符鉤)・連桁の
つき方(上、下)が違いますよね。
ウィーン原典版は上と下両方についている部分があります。
こちらはK310 1楽章4~9小節部分。






ウィーン原典版に記載されている「演奏への助言」に
”記譜の特徴とその演奏”として次の様な記述があります。
~複合した符尾付けは、モーツァルトの多くのピアノ書法のポリフォニックな基礎を
つねに示している。モーツァルトはフレーズ構造やアクセントを明確にするために、
連桁(れんこう)を使って個々の音を一連の同様の音符から分けている。~
・・・つまり、バッハの音楽のようにポリフォニック(多声音楽)と捉えて
各声部のつながりを考え、縦の響きと横の流れを立体的に聞こえるように演奏する、
ということか?・・・上手い表現が見つからへん・・(;´Д`A ```
音を読むだけでなく、楽譜を色んな方向から観察して深く読むことが大切なのかな?
因みに・・ウィーン原典版に掲載されているK310 1楽章の自筆譜



自筆譜を見ると、左手の楽譜もテノールとバスの2声部で書かれていますね。
楽譜って面白いですね~~。
見方を変えると(?)いろんなことが分かりますね。


さて、4月から新たに始めた”自主練企画”(一一")
1ヶ月1曲という縛りはなしにしましたが、
習慣というかお決まりというか(笑)
今後も1ヶ月ごとに振り返りをしようと思います。
曲は「モーツァルト/ソナタK.279 1楽章」です。
4月2週目から練習を始めました。
まず、プチアナリーゼと称して(?)本を参考に形式や和声の分析。
分析・・と言えるのか??ですけど (;^_^A
以前から覚えたいことは楽譜に書き込む習慣がありましたが、
和音記号まで記入したのは初めてです(笑)
カデンツもわかるところだけ記入してみました。
・・それで何が見えてきたのか?というと、
呼吸を入れるところ、曲の句読点が少しわかりました。
まだ、D-Tの終止感というものや和声の響きの違い等はよくわかりません。
感覚的なことはそれを何度も体感して自分の中に取り込む、
ことが大切なのでしょうね。
また、調や和声の色合いが変化することはわかっても、
それを表現する方法を習得するのは簡単ではないと思います。
やはりピアノは”弾く”ということが一番大切だと思うので、
来月からは弾く方に力を入れて(?)取り組んでいこうと思います。
・・というわけで、現在の進度を確認(笑)
グランド練習室で録音してみました。
譜読み開始して半月程でしょうか?まだあやふやな状態ですが・・・
取りあえず、展開部まで弾いています。
まだよちよち歩きのひよっこ状態。
楽譜を追うのも大変で、すぐに手が反応できていません。
フレーズの変わり目などは意識して弾いたつもりです。
モーツァルトのハ長調ソナタは、今までに3曲(K545,K309,K330)習いました。
ハ長調の曲って、譜読みは楽なんですがとっても弾きにくい・・
白鍵を使うことが多いので、手の位置が鍵盤の手前ばかりになり、
ピアノとの間を腕が楽に通れるくらい開けないと弾きにくい。
(腕と身体の距離が黒鍵を使う時より近い、腕が体に密着?しているような
感じになるので、私は弾きにくく感じます。)
また、指を鍵盤に密着させるとひねりというか角度?がきつくて大変です。
ハ長調のスケールは滑らかに綺麗に弾くことが難しいですよね。
(特に、モーツァルトの曲はスケールやアルペジオが沢山出てきますし。)
その、弾きにくいハ長調のモツソナ中、ダントツで弾きにくいのが
このK279のような気がします(;^_^A
どこが弾きにくいのか?いくつか挙げると・・
☆提示部13~14小節の音形。

・右手で弾こうとするとトリルが上手く弾けません。
14小節目は左で取る指示が。
楽譜はウィーン原典版を使っています。他の楽譜も見てみました。

・ペータース版。左手で取るように書いてありますね。
左で取るのもありですが、移動を素早くしないといけません。
☆提示部29小節 装飾♪がついている。
ここは、ソプラノ歌手が歌っている感じですかね~
人の声に聞こえます。

・ペータース版は


これもありかな。片手と両手、どっちが弾きやすい?
☆提示部22~25小節。

ここのトリルが上手く弾けなくて。(録音ではところどころ抜けてます ^^;)
トリルの指使いは2,3にしていましたが、1,3に変更したら弾きやすくなった。
その他、フレーズがコロコロ変わるので機敏に対応しないといけない、とか、
第1テーマのジグザグ音形が弾きにくい、とか、etc.
指使いを見直すと弾きやすくなる場合もあるので、
他の楽譜も参考にしようと思います。
・・ということで、来月も引き続き自主練をやっていきます( ̄^ ̄)ゞ

🎹ハ長調 (C-dur C major)
♪モーツァルト/ピアノソナタ 第1番 K.279
ミュンヘン 1775年作曲 19歳
「モーツァルト・ピアノソナタ 形式の分析による演奏の手引き」より~
・モーツァルトは1775年1月に自作の喜歌劇「にせの女庭師」の初演で
ミュンヘンを訪れた際、第1番~第6番までのソナタを一気に書き上げた。
・調性がK279ハ長調を基調として、K280,281,282は5度ずつ下の調性へ、
K283,284は5度ずつ上の調性へと関連づけて書かれている。
K280 ヘ長調(♭)、K281 変ロ長調(♭♭)、K282 変ホ長調(♭♭♭)、
K283 ト長調(#)、K284 ニ長調(##)
♪第1楽章 Allegro ハ長調 ”ソナタ形式”
「ソナタ形式」
提示部ー展開部ー再現部ー終止部(終止和音又はコーダ)
・提示部ー第1主題(主調 Ⅰ)、移行部、第2主題(属調 Ⅴ)、短い終結部からなり、
全体が繰り返される。2つの主題は対照的な楽想とされる。
・展開部ー主に属調(Ⅴ)、下属調(Ⅳ)や関係する短調(平行調、同主調、Ⅴのⅴ短調など)
で始まり、提示部の主題に使われた楽想、その反行形、新しい楽想などが、
転調されたり、さまよったりしながら自由に展開し、
やがて主調の再現部に戻る準備をする。
・再現部ー提示部と同じ内容だが、第1主題、第2主題すべて主調(Ⅰ)で提示される。
・終結部ー提示部に使われた楽想が同型反復や反行、変化したりして主調(Ⅰ)で終結。
☆短調ソナタは通常、第1主題が主調、第2主題が平行調、
展開部は平行調か同主調に移る。
<提示部>1~38小節
*第1主題 ハ長調(Ⅰ)
力強いアルペジオ和音と16分音符の上下行するパターンの繰り返し
*第2主題(20小節~) ト長調(Ⅴ)
付点のリズムをともなった軽妙なフレーズ
<展開部>39~57小節
*第1主題の展開(39小節~)ト短調(Ⅴの同主調)
”属調の同主調”というソナタ形式にしては珍しい調性で始まる。
提示部のモチーフから派生した楽想が、転調されながら展開を続ける。
52小節目から再現部を導くハ長調のⅤ-Ⅰの和音が5小節続き、
58小節目から再現部。
<再現部>58~100小節
*第1主題(58小節~) ハ長調(Ⅰ)
*第2主題(74小節~) ハ長調(Ⅰ)
第1主題と第2主題を繋いだ経過部(9~16)の後半が第1主題のあと67小節4拍目からと、
経過部前半の断片が第2主題の途中(82~85)に挿入されている。
今のところ、上記のようなことを楽譜に書き込み、
わかる部分は調性や和音記号も書き込んで譜読みをしています。
カデンツがわかると曲の句読点がわかり、フレーズが読みやすくなりますね。
また、モーツァルトは倚音(非和声音、転過音)を巧みに(?)使ったそうなので、
ちょっと目立つ音(和音外の音)に気づいたら和声の本を見て確認したり・・
まだまだですが、少しずつ取り組んでいきたいと思っています。
♪モーツァルト/ピアノソナタ 第1番 K.279
ミュンヘン 1775年作曲 19歳
「モーツァルト・ピアノソナタ 形式の分析による演奏の手引き」より~
・モーツァルトは1775年1月に自作の喜歌劇「にせの女庭師」の初演で
ミュンヘンを訪れた際、第1番~第6番までのソナタを一気に書き上げた。
・調性がK279ハ長調を基調として、K280,281,282は5度ずつ下の調性へ、
K283,284は5度ずつ上の調性へと関連づけて書かれている。
K280 ヘ長調(♭)、K281 変ロ長調(♭♭)、K282 変ホ長調(♭♭♭)、
K283 ト長調(#)、K284 ニ長調(##)
♪第1楽章 Allegro ハ長調 ”ソナタ形式”
「ソナタ形式」
提示部ー展開部ー再現部ー終止部(終止和音又はコーダ)
・提示部ー第1主題(主調 Ⅰ)、移行部、第2主題(属調 Ⅴ)、短い終結部からなり、
全体が繰り返される。2つの主題は対照的な楽想とされる。
・展開部ー主に属調(Ⅴ)、下属調(Ⅳ)や関係する短調(平行調、同主調、Ⅴのⅴ短調など)
で始まり、提示部の主題に使われた楽想、その反行形、新しい楽想などが、
転調されたり、さまよったりしながら自由に展開し、
やがて主調の再現部に戻る準備をする。
・再現部ー提示部と同じ内容だが、第1主題、第2主題すべて主調(Ⅰ)で提示される。
・終結部ー提示部に使われた楽想が同型反復や反行、変化したりして主調(Ⅰ)で終結。
☆短調ソナタは通常、第1主題が主調、第2主題が平行調、
展開部は平行調か同主調に移る。
<提示部>1~38小節

*第1主題 ハ長調(Ⅰ)
力強いアルペジオ和音と16分音符の上下行するパターンの繰り返し


*第2主題(20小節~) ト長調(Ⅴ)
付点のリズムをともなった軽妙なフレーズ
<展開部>39~57小節

*第1主題の展開(39小節~)ト短調(Ⅴの同主調)
”属調の同主調”というソナタ形式にしては珍しい調性で始まる。
提示部のモチーフから派生した楽想が、転調されながら展開を続ける。
52小節目から再現部を導くハ長調のⅤ-Ⅰの和音が5小節続き、
58小節目から再現部。
<再現部>58~100小節

*第1主題(58小節~) ハ長調(Ⅰ)

*第2主題(74小節~) ハ長調(Ⅰ)
第1主題と第2主題を繋いだ経過部(9~16)の後半が第1主題のあと67小節4拍目からと、
経過部前半の断片が第2主題の途中(82~85)に挿入されている。
今のところ、上記のようなことを楽譜に書き込み、
わかる部分は調性や和音記号も書き込んで譜読みをしています。
カデンツがわかると曲の句読点がわかり、フレーズが読みやすくなりますね。
また、モーツァルトは倚音(非和声音、転過音)を巧みに(?)使ったそうなので、
ちょっと目立つ音(和音外の音)に気づいたら和声の本を見て確認したり・・
まだまだですが、少しずつ取り組んでいきたいと思っています。

”シンプルなものほど難しい” とは言いますが・・・
・・・本当に、ホンマに、、、そうだと思う。
モーツァルト ソナタKV330 1楽章。取り組み始めて約3ヶ月。
そろそろ終わりかな~と思っていたのですが、またダメ出しの嵐・・・(。>(ェ)<。)エエェェェ
どんな曲でも出だし部分は難しいと思うのです。
最初の1音、1小節、1フレーズでその曲の運命(流れ)が決まってしまう。
今まで何度も言われてその都度修正してきたけど、またふりだしに戻ってしまった。。
・・そうです。また提示部の見直しをすることになりました。
330の冒頭。本当に難しい・・
今さらなんですが、1小節目右手の指使いを変更することになり。。
(3から始めてミの同音部分で1→4としていたが、3→4に変更。)
トリルも上手くいく時といかない時の割合が半々で。
何度か同じフレーズ(トリル)が出てくるけど、この冒頭のトリルが一番難しい。
その他にもいろいろと。。
注意するのは、フレーズの終わりの音かな。
プッツリ切らないで次の音に繋がるように弾く。
それと、一番低い谷底の音。底から上っていく音。
つまり、自分の音をよく聴いて最適な音が出る場所で弾く。
指先に神経を入れて弾く。
やっぱりモーツァルトは難しい。
上手くいったと思っていても油断できない。
気を抜くとフッとそっぽを向かれてしまうような。
永遠に終わらない気がする、、、
まだまだお付き合いしなくてはならないようです。
・・・本当に、ホンマに、、、そうだと思う。
モーツァルト ソナタKV330 1楽章。取り組み始めて約3ヶ月。
そろそろ終わりかな~と思っていたのですが、またダメ出しの嵐・・・(。>(ェ)<。)エエェェェ
どんな曲でも出だし部分は難しいと思うのです。
最初の1音、1小節、1フレーズでその曲の運命(流れ)が決まってしまう。
今まで何度も言われてその都度修正してきたけど、またふりだしに戻ってしまった。。
・・そうです。また提示部の見直しをすることになりました。

330の冒頭。本当に難しい・・
今さらなんですが、1小節目右手の指使いを変更することになり。。
(3から始めてミの同音部分で1→4としていたが、3→4に変更。)
トリルも上手くいく時といかない時の割合が半々で。
何度か同じフレーズ(トリル)が出てくるけど、この冒頭のトリルが一番難しい。
その他にもいろいろと。。
注意するのは、フレーズの終わりの音かな。
プッツリ切らないで次の音に繋がるように弾く。
それと、一番低い谷底の音。底から上っていく音。
つまり、自分の音をよく聴いて最適な音が出る場所で弾く。
指先に神経を入れて弾く。
やっぱりモーツァルトは難しい。
上手くいったと思っていても油断できない。
気を抜くとフッとそっぽを向かれてしまうような。
永遠に終わらない気がする、、、
まだまだお付き合いしなくてはならないようです。

今日も練習。モーツァルト ソナタK.330 1 楽章。
レッスンを振り返りながら、テンポゆっくりで練習。
・2小節目のトリル。まだ上手くはまらない時がある。
縦に揃えようと意識しすぎると縦刻みになり音楽が流れない。
トリルは軽くサラッと弾く。
・6~7小節の左手。6小節目はミドの分散和音で7小節目の最初はミドの和音。
ここは、同音連打になるけど指替えが上手くいかず間が空いてしまう。
まず、右手。6小節目を弾いたら休符のところで次の場所に移動。
左手は指をスライドさせるようにして(指を鍵盤から離さない)移動。
・9~10小節の右手。バタバタならないように。
鍵盤に指を密着して和音ごとにポジション移動。手を下の方から持っていくと上手くいく。
音の繋がり、方向をよく聴いて。
・13小節。〇のように繋げて弾くと良い。(この曲は2拍子だけど4拍子と考えて見ると、)
次の拍の頭の音まで間を開けず繋げて一気に弾く。すると拍ごとに刻む弾き方にならない。
・12、14小節。方向が変わるソは親指を内側に回転するようにして上行すると上手くいく。
片手練習、自分の手の動きの観察、音をよく聴きながら最適な場所を探す、
苦手な部分を取り出して練習・・・etc.
それと、両手でゆっくり全てレガートで(休符の部分は音を伸ばして)弾いてみた。
フレーズの前で呼吸して、時には声に出して歌いながら、どんな風に歌いたいか考えながら。
こんな風に、先生のアドバイスをヒントに、
音を聴きながら、自分であれこれ考え試している時間がとても楽しい♪
レッスンを振り返りながら、テンポゆっくりで練習。

・2小節目のトリル。まだ上手くはまらない時がある。
縦に揃えようと意識しすぎると縦刻みになり音楽が流れない。
トリルは軽くサラッと弾く。


・6~7小節の左手。6小節目はミドの分散和音で7小節目の最初はミドの和音。
ここは、同音連打になるけど指替えが上手くいかず間が空いてしまう。
まず、右手。6小節目を弾いたら休符のところで次の場所に移動。
左手は指をスライドさせるようにして(指を鍵盤から離さない)移動。
・9~10小節の右手。バタバタならないように。
鍵盤に指を密着して和音ごとにポジション移動。手を下の方から持っていくと上手くいく。
音の繋がり、方向をよく聴いて。
・13小節。〇のように繋げて弾くと良い。(この曲は2拍子だけど4拍子と考えて見ると、)
次の拍の頭の音まで間を開けず繋げて一気に弾く。すると拍ごとに刻む弾き方にならない。
・12、14小節。方向が変わるソは親指を内側に回転するようにして上行すると上手くいく。
片手練習、自分の手の動きの観察、音をよく聴きながら最適な場所を探す、
苦手な部分を取り出して練習・・・etc.
それと、両手でゆっくり全てレガートで(休符の部分は音を伸ばして)弾いてみた。
フレーズの前で呼吸して、時には声に出して歌いながら、どんな風に歌いたいか考えながら。
こんな風に、先生のアドバイスをヒントに、
音を聴きながら、自分であれこれ考え試している時間がとても楽しい♪